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petペット(PET)検査は、ポジトロン(陽電子)を出す放射線同位
元素を結合させることにより目印をつけた糖を静脈から点滴す
ることで体内の隅々にまで行き渡らせ、どこから放射線が多く
発せられているか、つまりその糖が生理作用により体どの部分
に多く集まるかを調べ、画像診断することによって病変部の場
所を特定するものです。


《ポジトロンとは?》

ポジトロンは陽電子のことで、プラスの電荷を帯びています。

普通、電子はマイナスの電荷をもつので、ポジトロンは電子をは反対のものということになります。
プラスとマイナスの電荷は一定のエネルギーを持っており、それぞれが不安定な状態にあります。
反対の性質を持つ2つの電子はエネルギーを中和するために互いに引き合う力が働き、
すぐに結合しようとします。


この2つがくっついた瞬間、電子もポジトロンも消滅し余っていたエネルギーを放射して
安定した状態になりますが、その際に飛び出したエネルギーが放射線となり、
PET装置で検出されるのです。


《ペットへの応用》

一方、がん細胞は分裂が速く、多くのエネルギーを必要とするために正常な細胞と比べて
何倍も多くの糖(グルコース)を好む性質があります。
この、がん細胞が糖を取り込む性質と、ポジトロンの放射線を放出する性質を利用して
病変の画像診断に転用したのがペット検査(PET)です。